
もぁ~っとした重い空気をまとう、いやな季節がもうすぐやってきますね。
私は湿度の高い季節が本当に苦手です。
身体も頭も重だるく、動くことが億劫になってしまいます。
季節の変わり目に不調を訴える方は多いです。
湿度が高くなる季節の不調の原因を、東洋医学では【湿邪】といいます。
【邪】とは邪気のことで、人体に悪影響を及ぼす気象変化のことを指します。
【湿】は湿度のことですので、【湿邪】とは身体に悪影響を与える湿気のこと、
と言えます。
人体は約70%が水分なので、空気中の湿度が高くなると
体温調整や新陳代謝がうまくできなくなります。
体内の不要な水分は下部(脚)に溜まり、浮腫みを引き起こします。
さらには水分が冷えを起こし、食欲不振になったりもします。
他にも、めまい、頭痛、私立神経の乱れ、皮膚炎、鼻炎の悪化など、
様々な不調が起こりやすくなります。
湿邪が原因の不調は、体内の水分代謝が悪くなることが原因ですので、
まずは水はけのよい身体にすることです。
お菓子などの甘いものや味の濃い食事は摂り過ぎないようにすること。
動きたくないと寝てばかりいるのは逆効果です。
適度に身体を動かし代謝を高め、汗をかき水分を排出させましょう。
そして、身体を冷やさないようにすること。
マッサージは気の滞りを解消し、水分の代謝を助けてくれますので、
とても効果があります。
この時期、身体を養生しておくということは、
暑さの厳しい夏を迎える準備をするということでもあります。
湿邪に負けず、元気に夏を迎えたいものですね。